京風自適

人狼ゲームに関する考え方、時には攻略や、オンラインゲームの攻略・実績をメインで書いています

汝、公正たれ Let us see YOUR own justice. ~強制性交等致傷罪~

もう2ヶ月弱前になりますが

まごころ18番勝負 第20回公演『汝、公正たれ』

を観劇しました!

f:id:ms_fort:20171228142106j:plain

 

参加型の舞台ということで、どの程度参加するのかと楽しみにしていくと・・・

バーン!!っとかなりの情報量の資料を配布されます。

※画像は別途公演後にいただける資料であり、公演中の資料はネタバレ防止の回収となるためイメージです。

f:id:ms_fort:20171228142907j:plain

 

と、言うわけで参加型って言うか一緒に舞台に立っているまである舞台で、取り上げられる罪に対する裁判にて、被告人へどの様な判決とするかを観劇者が相談しながら決定します。

取り上げられた事件の内容は後述としますが、本当にたくさん考えました。

月並みな言葉ですが、めちゃくちゃ面白かったです。

 

観劇したのは4種類中2種類ですが、本記事では最初に観劇した「強制性交等致傷罪」について書いていきます。

※ネタバレについては公演終了後の記事で問題ない旨、関係者の方より了承をいただいております。

 YouTubeにPVがありますので是非視聴してみてください。

www.youtube.com

 

今回、取り扱われる事件。これをどう考えるかを舞台の中で求められます。

この記事を読んでいただいている方も是非考えてみてください。

 

被告人(訴えられた人)は男性、原告(訴えた人)は女性。

この2人は半年前まで交際していた過去がある。

■原告側の主張

被告人の男性からナイフで脅され性交を強要された。

その際、ナイフで肩を切られ出血し、怖くなって抵抗することが出来なくなった。

性交後、デジタルカメラで放心状態となっていたところを撮影された。

その後、被告人の男性は逃げた。

 

■被告人の主張

すべて事実無根であり、一切身に覚えが無い。

事件が起きたとされる日時は自宅でプログラミングのテストを行っていた。

その際、大学のサーバにアクセスしファイルサーバへアップロード等を行っていたためログも残っているはず。

 

ここで渡される大量の資料。

弁護側(被告人を守る人)と検察側(原告を守る人)が各々の主張が正しいことを立証するための資料が各テーブルに配布されます。

書き損ねていましたが、観劇者は6人1チームでこの裁判に臨んでいます。

 

■配布資料(大量にあるので抜粋)

・被告人、原告の事件当日の交通機関利用履歴

・デジタルカメラで撮影された写真

 ⇒合計4枚。

  女性が全裸の状態で撮影されたことに気づき、シーツで身体を隠すまでの

  流れが映っている。

  しかし、原告が主張する肩の傷は確認されない。

・事件直後、原告側の膣内から採取された体液のDNA鑑定結果

 ⇒被告人の男性のDNAと一致

・原告側の男性がアクセスした大学のサーバアクセス及び操作ログ

 ⇒事件発生日時のログが大量に確認できる。

・原告が住むアパートの見取り図

・原告と被告人がやり取りをした連絡の履歴(LINEアプリ的なもの)

 

■証人の発言

証人は原告のアパートに住み、部屋は原告の隣。

証言によると、仕事帰りにコンビニで弁当を買い、自宅に帰ると女性の叫び声が聞こえた。しばらくして何かあったのかも知れないとインターホンを押した。

すると原告の女性が家から出てきて事情を聞き警察に連絡をした。

 

■尋問

このパートでは、証人・原告・被告人へ質問を行い回答を得て情報を増やすパートになっています。事件の鍵となりそうなものを抜粋します。

証人:自宅に帰る時は隣の部屋から争う音や声などは聞こえなかった。

証人:自宅に帰る時は誰ともすれ違わなかった。

原告:事件発生前も被告人からのストーカー行為を受けており、警察に相談した。

   被告人へは近づかないで欲しい旨の公式文書を送付した過去がある。

原告:右の肩をナイフで切られ、視認出来る程度には出血していた。

被告人:原告と最後に行った性交は交際期間中の半年前。

被告人:大学のサーバへのアクセスログにあるユーザは被告人本人しか使えないもの。

被告人:交際関係解消後も復縁を求める連絡があり、自身は学業に専念したいことから

    復縁を断る旨の返答をした。

被告人:ストーカー行為をやめて欲しい旨の文書が届いたが身に覚えが無く驚いた。

 

■考えるポイント

・原告も被告人も交際関係解消後、一方的な好意があったと主張しているが、

 本当に好意があったのはどっちなのか。

・原告が主張する肩の傷が写真には無く、本当に撮影されたものなのか。

・事件直後に原告の膣内から採取された体液は被告人のDNAと一致している。

・大学のサーバにアクセスログが残っており、被告人はプログラミングを行っていた。

・原告の隣の部屋に住む証人曰く、争うような声も音も無い。

 

■結論

 私達のテーブルでは原告の主張を却下し、被告人に無罪という結論を出しました。

 本舞台の冒頭でも説明があったのですが「推定無罪」に該当すると判断したためです。

 検察側には実際に事件が発生したことを立証する責任があります。

 しかし、原告の主張や証人の発言、証拠品には一致しない点や矛盾が散見されるため

 立証されているとは考えがたく、無罪としました。

 推定無罪とは 疑わしきは罰せずを原則に、無罪であることが推測される場合は無罪と

 して扱うというものです。(詳細は詳しそうなページで確認してください。)

 

と、まぁ長くなってしまったのですが、ここまで情報をたくさん配布され考えることを要求される参加型舞台。

同じテーブルの方々とは多くの議論をし、考えを共有することで結論に至りました。

事件の背景も去ることながら、人の人生を左右する決断をする。という疑似体験にも近い舞台でした。

観劇後も友人達とあーでもないこーでもないと話すことが多く、間違いなく思い出に残る作品です。

 

もし、今後の機会に同様の舞台があれば是非観劇したいと思います。